周回中、選手はお互いにチームを組んで並びます。その並びを「
ライン
」と言います。ラインは競輪のレース展開の核となるものです。
一般的にラインは地区優先で組まれることが多く、同地区の所属選手、例えば愛媛所属選手が複数出場する場合はもちろん、近県である高知、香川、徳島などの選手も同じラインを組む可能性があります。また、同じ地区の選手がいない場合、競輪学校の同期、同班同室(同班=生活班/同室=4人部屋で寝泊まりをする)の選手がラインを組むこともあります。
競輪競争の予想では、選手のタイプ・実力の他にラインが重要な要素になってきます。ラインがそのレースでいくつに分かれるかによって、レースの結果が大きく変わる場合もあります。このラインの存在が、競輪競争の予想をより深く、楽しいものにしています。
当日のラインはスポーツ新聞や専門誌にも掲載されますし、レース前の脚みせ(地乗り)では、選手がこのライン通りに並んでバンクを周回するので、予想の参考にしましょう。
ラインにはそのレースの番組によって、様々なパターンが存在します。その代表的なものをご紹介します。
同じラインの中で、先行する選手、追込みの選手が並び、1つのラインとなります。それぞれの選手はラインの位置、役割によって
「先行(せんこう)」「追込み(おいこみ)」「捲り(まくり)」
と呼ばれます。このラインがレース展開に大きく影響します。
ラインの基本パターンは右図の通りです。
各ラインの並びは
→先行・追込み・追込み
→捲り・追込み・追込み
というパターンです。
限りなくあるレース展開をラインによって大きく4つに分類すると次のようになります。
ラインの2番目の選手を
番手(ばんて)
3番目の選手を
3番手(さんばんて)
と言います。
3分戦(さんぶんせん)は3人・3人・3人のラインに分かれるオーソドックスな形です。
4人・3人・2人のラインに分かれる3分戦。
2分戦(にぶんせん)は2つのラインに分かれての展開です。5人と4人のラインなので、ラインが長くなります。
4分戦(よんぶんせん)は3人・2人・2人・2人などのように短いラインが多くなります。
「細切れ戦(こまぎれせん)」とも言われています。
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